32年間の教職経験を活かし、子どもの教育環境と学力格差の問題に取り組みたい!

はじめまして、岩永和也と申します。32年間、小学校教員として長崎県内(マレーシア日本人学校を含む)で勤務してきました。最後の9年間は主幹教諭として、大規模校の中で子どもたちや保護者様、先生方、教育関係者等との関わりを持ちながら勤務しました。
また、ベトナムの山岳部に小学校を設立・運営する活動に参加し、海外から日本の教育に目を向けたり、子ども食堂のお手伝いを通して「子どもの貧困化」問題について考えたりと、学校外での活動にも積極的に参加してきました。
こうした経験の中で、家庭環境や教員の働く環境の変化などが原因で、「学習内容が習得されないまま」次の学期・学年に進んでいく=「学び残し」のある子どもたちがいることに、問題意識を抱いてきました。
そこで自分にできることは何かと考え、教員を辞めてでも教育者としてこの課題に向き合う決意をしました!
それが、学校の応援団として「学び残し」のある子どもたちが無料で参加できる学習支援を行う「バスターミナル学習室」です。現在は、多方面からのご協力を得ながら自分にできることから活動を開始したところです。

子どもが通いやすい「バスターミナル」から学校の子どもたちをサポート!

教育現場の先生方は、多忙な中でも研究授業を重ね指導技術を磨かれています。しかし、業務内容も増え、学校現場でも働き方改革が進められる中、分かるまで教えたいと思っても、放課後や夏休みなどに補習ができないのが現状です。
また、家庭教育力にも格差があります。学習塾や家庭教師等の学習に力を注ぐことができる家庭もあれば、日々の生活に追われ子どもの学習に配慮するゆとりがもてない家庭もあります。
このような状況が、子どもたちが「学び残し」のあるまま次の学期・学年に進んでいくことや、子どもたちの学力差や貧困の連鎖を生じる一要因となっています。
こうした課題に向き合うために始めたのが、学校の応援団として「学び残し」のある子どもの学習支援を行う「バスターミナル学習室」です。
バスターミナルは、文字通り地域のバス交通の拠点です。バスターミナルを活用すれば、多忙な保護者に負担をかけずに、子どもだけでも安全・安心に「学びの場」まで行き来できます。仮に保護者が教育に関心が持てない場合であっても、子どもたちが自らの判断で学びに向かうことができます。この試みを成功させることで、学習差の連鎖を防ぐ一端になればと考えています。
また、バスターミナルの周りにはさまざまな商店があり、あいさつやコミュニケーションを通して大人との関わり方を学ぶことができます。さらに、商店の手伝いを通してキャリア教育の基礎を養うことができるとも考えています。

子どもたちが生き生きと学びに取り組める「学習の場」を。

「バスターミナル学習室」では、活動を通して子どもたちの学び残しをなくすことで、「やればできる」という自己肯定感を持ち、生き生きと学校の授業に取り組めるようになって欲しいと思っています。
また、教育相談や大人とのふれあい、体験活動を通して、自分の将来に向けて夢を持ち、その夢に向かって努力することの大切さを知ってほしいと思っています。
活動の対象は、諫早市内の小学生の中で、学校の授業の中で「学び残し」があり、自己肯定感が感じられない子ども(テスト70点以下、通知表「努力が必要」と評価)や、保護者の経済的状況・仕事上の多忙さなど、さまざま理由から教育環境が整い難い家庭の子どもです。
すでに数回活動を実施してきましたが、その中でも参加した子どもたちは分かることの喜びを感じてくれており、回を重ねるごとに「わからない」と言える子どもも増えてきました。
ボランティアの先生も、子どもが分かるまで教えられる喜びを感じてくれています。子どもたちも先生方も、一度学習室に来たら積極的に次も参加してくれています。

「バスターミナル学習室」概要

場所:諫早バスターミナル2階(諫早市永昌東町10-1)
日時:土日 及び長期休業日 ※今後必要に応じて平日(放課後)の活動も検討
参加方法:バスターミナル学習室(090-5720-6661)に連絡
講師:退職した先生方、教職をめざす大学生がボランティアとして参加
子ども:参加費無料

主な活動
学習塾では、教科書を中心とした予習・復習をおこないます。予習は、次の授業に生き生きと参加することにつながります。復習は、学校のテストやドリル、プリント等の誤った個所の見直しなど、「学び残しがないよう」しっかりおこないます。

その他の活動
将来の夢を実現するための教育相談、大人や社会とのつながる喜びを味あわせるための体験活動、他の学習支援室で指導技術やカウンセリングなどを学ぶなどのボランティア研修などをおこないます。

保護者むけの活動
多忙などを理由に子どもの学習を支援できていないと感じている保護者を対象に、講師を招いての講演(子どものほめ方・叱り方、メディアとの上手なつき合い方等)などをおこないます。

運営団体
「バスターミナル学習室」の運営を担うのは「アジアフレンドリーシップ長崎」のメンバーです。

本団体は、九州青年の船(中国との交流事業)の事後活動で、現在、主にベトナム(ホーチミンの山岳部)での学校設立・支援の活動をしている団体です。この団体に「バスターミナル学習室」の協賛・準備・運営に当初から関わっています。

中には小学校PTA会長として活動しているメンバーもおり、子どもたちや学校の現状を十分に理解した上で、助言・見守りをしています。

資金使途
バスターミナル学習室を立ち上げるにあたり、独立行政法人福祉医療機構が進める「子どもの応援未来基金」から援助をいただきました。今回皆さまからいただいた資金では、バスターミナル学習室の学習活動費や子どもの体験活動費、キャリア教育費などに使用させていただきます。子どもたちのために、実りある場所にしたいと考えております。

諫早で初めてのボランティア学習室です。

目的

〇単元間・学期間・学年間で生じる「学び残し」を無くし、学校の授業内で「わかる・できる喜び」を味合わせ、「やればできる」という自己肯定感を高める。
〇学びに向かう方向性(夢・憧れ・志)を考えさせる。

日時

土・日及び長期休業日(10:00~17:00)
※今後、必要に応じて平日(放課後)の利用を検討する。
※路線バスの出発時刻にあわせ、学習時間は柔軟に対応する。
※2時間を基本として、随時申し込みを行う。

指導内容と方法

1,学校で教わる次時の学習内容の予習

単元が始まる前に教科書を通して、次の学習内容に触れるポイントを身に付ける。
新しい単元を学ぶために必要な既習内容が身に付いているか確認する。
単元が身に付くと生活で役立つことを具体的に伝え、学習意欲を高める。

2,学校で教わった学習内容の復習

テストやドリル、プリント等の学び残した個所の習熟を図る。(とことん)
※テストで知りたいのは、何ができて何ができないのか
 <約束>テストは時間いっぱい最後まであきらめない。カンニングは絶対にしない。

3,ゲーム等バーチャル的(仮想)習慣からの脱却

学習意欲が低い子どもたちに「勉強をしに来なさい」と誘ってもゲーム等の魅力に負けてしまう。そのため、学習意欲を高めるため、ゲーム感覚で担当ランティアと設定した課題をクリアするごとにポイントを設け、10ポイントで1枚(100円)のサンコー商店街で使用できるカードを得ることができるようにしたい。

4,将来への夢を実現するための学習を身に付けるための教育相談

大学生から将来夢を実現させるために専門的な勉強を進めている経験を伝えることによって、自分の夢やその夢を実現させるための学びの積み重ねの大切さを考えさせる。

5,大人や社会とつながる喜びを味あわせるためのふれあい活動

商店街の方々と挨拶を始め、学校や友達の話等、雑談を交わすことで、少なくなっていく子供会的な役割を味合わせる。

6,体験から子どもの心をはぐくむ活動
学んだ技術を生産・販売・貯金につなげるキャリア教育活動

(長期休業日)
商店街(うどん屋さん、靴屋さん、布地屋さん、洋服屋さん、時計屋さん、100均屋さん等いろいろな職業を持つ大人と触れ合いや簡単なお手伝い
長期休業日(夏休み)の体験活動
(例)米や野菜等の農業体験、七宝焼きや陶芸、針金アート、絵画、ギター等の芸術体験、釣りや宿泊等での自然体験、料理等の生活体験、座禅や写経等の精神修養体験など
体験活動で習得した技術、生産物を販売することで、自分の技術や労力、工夫がお金に代わる仕組みを体験させ将来につながる学びを考えさせたい。

7,有識者の話から自己を見つめ教育環境を改善する活動

(長期休業日)
講師等を招いての子どもや保護者対象の講演
(例)
子どものほめ方・叱り方(保護者)、
(例)
言葉の使い方・手紙の書き方等(子ども)

保護者様へのお願い

〇基本情報の提供
〇保険(年間800円)の加入
※要保護・準要保護家庭は援助
〇お子様の学習の様子の聞き取りやテストやノート、ドリル等のチェック
〇学習室利用の際の事前予約
〇自宅からバス停までの送り迎え及び安全性の確保
〇学級懇談会への参加等、担任の先生とのコミュニケーション

事前予約について

学習室利用の際は、下記の4項目を電話及びメール、FAXで、2日前(木曜日)までに知らせる。
①児童氏名
②教科
③学習内容(困り感)
④バス停出発時刻とターミナル出発時刻

バスターミナル学習室

諫早のボランティア活動の学びの場です。
バースターミナル学習室